第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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甲状腺癌の中で20歳以下の小児・若年者例は約2.6〜12.9%とされ、比較的まれな疾患である。2006年から2015年の過去10年間に当科では5例の若年性甲状腺癌を経験した。性別は男性2例、女性3例で年齡は15〜19歳、平均年齢は17.4歳であった。病理組織型は、5例とも乳頭癌で、そのうち濾胞型乳頭癌が2例、びまん性硬化型乳頭癌が1例であった。3例において甲状腺全摘術が施行され、うち2例は放射性ヨード内服療法を行った。これらのうち2例は肺転移を認める症例で、1例は放射線ヨード内服療法後に肺転移病変は消失し、もう1例はレンバチニブ内服後に肺転移病変の消失が得られた。観察期間は平均7年(4〜12年)と長くはないが、5例とも無病生存中である。

2019/05/11 13:50〜14:50 ポスター会場