第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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PET/MRIは平成24年2月に薬事承認され、頭頸部癌も含まれている。しかし、比較的新しい検査手法であり、頭頸部領域においていまだ一般的となっていない。本学は GE社製 Signa PET/MRを導入しており、当科においても積極的に用いている。2016年から PET/MRIの有用性の検討を継続しており、現在までに150症例で PET/MRIを施行しており、うち中咽頭癌20例、舌癌48例、舌以外の口腔癌15例などとなっている。これまでに PET/MRIは PET/CTに比し特に治療歯周囲での腫瘍占拠部位や進展範囲の判断に有用であることが分かった。このことから CT画像が歯の影響を受けやすい口腔癌や中咽頭癌の診断能力に着目している。また PET/MRIは造影 MRIと同程度の高い腫瘍形態認識能を有しており、造影剤アレルギーの症例などには代替的な検査としても有用ではないかと考えている。さらに PET/MRIの有用性を探り、新たな知見を得るために治療前治療後の評価にも着目して症例の集積を進めている。現在までの症例集積状況と PET/CTをはじめとする他検査と比較検討した結果を報告する。

2019/05/11 13:50〜14:50 ポスター会場