第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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当院では2001年から嚥下外来を設置している。他院からの紹介や院内紹介の患者を対象とし、検査は嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査を行っている。2017年9月から2018年8月までの1年間に嚥下外来を受診した初診患者は170名であった。紹介元や疾患分類、嚥下機能評価、治療方法、 ST介入の有無等につき示し、嚥下外来の問題点を検討する。また保存的治療で改善がみられない患者に対し外科的治療を施行しているが、限られた施設や診療科から紹介されているのが現状である。手術適応の判断や手術治療は耳鼻咽喉医の専門領域であるが、院内や地域へ耳鼻咽喉科における嚥下障害診療や手術加療について啓発の必要性がある。また、耳鼻咽喉科常勤医が不在の施設に入院加療中の患者や、在宅診療で外来受診自体が困難な症例の診療が今後の課題になると考えられた。

2019/05/11 13:50〜14:50 ポスター会場