【目的】 VBI( vertebrobasilar artery insufficiency :椎骨脳底動脈循環不全)によるとみられるめまい症例の発症季節などを検討した。【方法】当科にめまいで入院を要した患者群の中から VBI症例(疑い例を含む)を抽出し、季節ごとの変化率をみた。【結果】当該430名の当科入院めまい症例のうち VBI症例(疑い例を含む)は95例であった。発症入院した月として6月と7月が多く、冬季よりも初夏に多い傾向がみられた。【考察】昨今の温暖化により夏季の気温は上昇し、東京では6月頃から真夏日も経験するようになった。従来、 VBIは冬季に多く発症する印象もあったが、当科の過去入院歴を検討したところ冬季よりも初夏に多いことが判った。近年の猛暑傾向による脱水などもかかわるのかも知れないと考えた。そこで今回、当科で入院を要しためまい症例の中から VBI症例を抽出し、季節分布などの特徴を検討した。
2019/05/11 13:50〜14:50 ポスター会場