第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

プログラム

No

タイトル

鼓膜形成術は低侵襲であり、両側同時手術、 better hearing earなどにも施行されている。また、近年経外耳道内視鏡下手術の普及や PGAシート・テルダーミス等の使用により多様化し、適応範囲を広げている。今回当科で2015年1月〜2017年12月までに鼓膜形成術を施行した症例について検討したため、文献的考察を加え報告する。症例は男11例、女21例で年齢は10歳〜82歳であった。片側例31例、両側例1例の全33耳であり、11例は対側の鼓室形成術を同時に施行した。穿孔の大きさは吉川らの分類で、 Grade I25耳、 II7耳、 III1耳であった。麻酔方法は全身麻酔16例、局所麻酔16例であり、顕微鏡下が23耳、内視鏡下が9耳であった。 graftとして体組織使用が25耳で、テルダーミス使用が8耳であった。日本耳科学会術後聴力判定基準での成功率は87%であった。術後感染は8耳で認めた。再穿孔は pinhole含め7耳あり、4耳で再手術を施行した。

2019/05/11 13:50〜14:50 ポスター会場