第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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鼻口蓋管嚢胞は鼻口蓋管(切歯管)の遺残上皮により形成される先天性嚢胞疾患である。発生頻度は比較的まれであり、上皮性顎嚢胞のうち2%とされている。いずれの年齢にも生じるが40歳以上によく見られ、男性に多いとされている。今回、われわれは40代男性で歯の違和感および鼻腔に突出した腫瘤を主訴に来院、 CT・ MRI画像検査でも上顎骨正中部から鼻中隔、鼻腔、上顎洞を圧排するように増大・発育した鼻口蓋管嚢胞の典型例を経験した。治療法は経口腔前庭法、径口蓋法、歯齦切開法などがあるが、今回は内視鏡下鼻腔手術を選択した。内視鏡下鼻腔手術で嚢胞を鼻腔内に開窓することにより良好な経過を得たので、術中所見や術後経過など含む臨床経過を報告する。

2019/05/09 17:40〜18:46 ポスター会場