第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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【はじめに】日本では団塊世代が80歳以上に突入する2025年問題を目前に控え、嚥下障害例は増加している。そのため耳鼻咽喉科医師は、嚥下障害診療を避けて通れない状況に来ている。そこで当院の対応を報告する。【対象と方法】2010年1月~2017年12月の期間に、西山耳鼻咽喉科医院を嚥下障害にて紹介受診した症例で、兵頭スコアを計測できたを検討した。
【結果】嚥下障害で紹介受診した症例は、2010年から2017年まで、29例、34例、58例、77例、78例、81例、100例、189例と年々増加していた。【考察】超高齢社会を迎え、嚥下障害例は増加している。嚥下障害診療には、多くの手間と時間が必要である。数年前までは嚥下障害の対応は、口腔ケアが中心に行われてきたが、咽頭に対する対応と肺の炎症に対する対応も必要であろう。実際の症例を提示しながら、どうすれば嚥下障害例を診療できるかを具体的に説明する。【まとめ】正しい嚥下機能評価と病態に対応した治療を行えば、医療費の削減が期待できる。

2019/05/11 9:15〜10:15 第10会場