第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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鼻閉は呼吸障害、睡眠障害などを引き起こし QOLを大きく損ねる。また、さまざまな合併症を誘発する可能性もあり、鼻閉治療は耳鼻咽喉科医の重要な責務である。鼻閉改善手術として鼻中隔中央部の彎曲を矯正する鼻中隔矯正術が一般的に行われているが、鼻中隔前彎、上彎に対する矯正が難しく、術後鼻閉の残存する症例も存在する。加えて、鼻中隔彎曲症とともに鼻弁狭窄や外鼻変形を治療する場合には open approachによる open septorhinoplasty( OSRP)の適応となる。今回、 OSRPによる治療効果を評価するため、 OSRPを施行した患者の術前、術後の症状の変化を検討した。対象は当院で OSRPを施行した33名の患者。アンケート調査により、 OSRPがもたらす日常生活や仕事への支障、思考力の低下、睡眠障害の改善度を検討した。また、頭痛、嗅覚障害や耳閉感などの手術操作とは関連しない症状の変化も検討した。 OSRPがもたらす QOL、自覚症状への影響に関して、文献的考察とともに報告する。

2019/05/11 9:15〜10:15 第7会場