第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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【背景】 Cry j 1、 Cry j 2のアミノ酸配列を組み換え、T細胞エピトープ全配列を発現させたスギ花粉症治療米が新たな免疫療法の候補として開発された。しかし、スギ花粉症治療米のスギ花粉症患者に対する免疫活性と安全性の評価はまだ十分になされていない。【方法】スギ花粉症患者から採血し blood sampleをえた。治療米成分、普通米成分、 Cry j 1、 Cry j 2混合抗原を各刺激として、 Allergen-specific lymphocyte stimulation testを行い、リンパ球増殖反応をみることにより免疫活性を評価した。また、治療米成分、普通米成分、 Cry j 1、 Cry j 2混合抗原を各抗原として Basophil activation testを行い、 Basophil活性化の程度をみることにより安全性の評価を行った。【結果】普通米刺激に比較し、治療米刺激によりリンパ球は有意に増殖反応を示した。 Cry j 1、 Cry j 2抗原で刺激した場合と比較し、治療米刺激では Basophil活性化の程度は有意に低かった。【結論】この結果はスギ花粉症治療米のスギ花粉症患者に対する免疫活性と安全性の評価に寄与すると考える。

2019/05/11 13:50〜14:50 第6会場