第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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顎下腺癌は比較的症例が少なく、かつ多彩な病理組織像を呈するため、一定の治療方法を確立することが難しいとされている。今回、2009年から2018年までの10年間に当院で根治治療を行った22例を対象に検討し、治療の妥当性について検討した。性別では男性17例、女性5例、年齢は42歳〜80歳までで平均62.0歳であった。病理組織型別では唾液腺導管癌が最も多く9例、次いで腺様嚢胞癌7例、多形腺腫由来癌2例、粘表皮癌2例、扁平上皮癌1例、未分化癌1例であった。病期別では1期が8例、2期3例、3期4例、4期7例であった。治療法別では、手術単独例が11例、手術に加えて術度照射した例が11例であり、頸部の術式別では、顎下腺周囲のみ郭清した例が4例、レベル1〜3郭清例が10例、レベル1〜4または5郭清例が8例であった。22例中死亡例は3例であり、担癌例は2例であった。3年および5年粗生存率はいずれも83.9%であった。本発表で死亡例・再発例の詳細について検討し報告する。

2019/05/11 9:15〜10:15 第5会場