耳管は、排出、換気、病原体からの防御などの機能をもち耳疾患に影響を及ぼす臓器である。耳管はその生理的特徴として通常閉鎖しているが、嚥下やあくびなどで開大する。耳管および耳管周囲には、耳管軟骨、耳管管腔、翼突筋静脈叢、翼突筋、口蓋帆張筋、口蓋帆挙筋などが存在し、耳管疾患になんらかの影響があると推測される。当院耳管外来では、必要に応じて上半規管裂隙症候群や神経筋疾患、腫瘍等を鑑別する目的で MRIを施行するときがある。今回 MRI施行例を後ろ向きに検討行った。 MRIの撮影方法は、 T1、 T2、 PDW、 DWI、 MRV、 cineを行っているが、今回は耳管疾患に対する MRVに注目して、 MRVの有用性について報告する。
2019/05/11 10:20〜14:50 第2会場