第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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再発・遠隔転移を有する頭頸部癌に対してニボルマブを使用する症例が増加しているが、ニボルマブの奏功例は一部であるため、効果予測可能な因子の探索が必要である。他癌腫ではニボルマブ使用時の効果予測因子として炎症性バイオマーカーの有用性が報告されており、頭頸部癌においてもその有用性が期待される。そこで当院において2017年5月から2018年11月までにニボルマブを使用した頭頸部扁平上皮癌23例を対象とし、炎症性バイオマーカーと治療効果の関連について後方視的に解析した。対象は男性17例、女性2例で、 CR1例、 PR2例、 SD6例、 PD14例であった。治療前と治療開始2・4・8週間後の血液検査結果について検討したところ、 CR・ PR群では SD・ PD群と比較して治療開始前の好中球・リンパ球比が有意に低値であった。炎症性バイオマーカーとニボルマブの治療効果との関連についてさらに検討し報告する。

2019/05/10 10:20〜11:20 第8会場