2017年4月から2018年3月の間に再発転移頭頸部癌に対してニボルマブ治療を開始した95例についての多施設での検討を行ったので報告する。年齢は平均63.9歳、男性75人、女性20人であった。95例中80例はSCC、15例は非SCCであった。52週OSは全体60.6%、 SCC群63.8%、非SCC群42.9%であった。52週 PFSは全体37.2%、SCC群41.9%、非SCC群14.8%であった。ORR(CR+ PR)は全体18例(18.9%)、 SCC群18例(22.5%)、非 SCC群0例であった。次いで SCC群での解析を行った。捲怠感・食欲低下以外の治療関連副作用は28件あった。 PFSについて頭頸部癌初発時、再発時、ニボルマブ投与時における関連因子について単変量・多変量解析を行った。頭頸部癌初発時の原発巣治療での放射線治療群では、非放射線治療群より有意に PFSが延長した。また、プラチナ製剤使用後6カ月以降でのニボルマブ使用群が6カ月以内でのニボルマブ使用群より有意に PFSが延長した。他にニボルマブ投与時の ECOG PS、ニボルマブによる治療関連副作用の出現において PFSに有意差が見られた。これら成績を報告する。
2019/05/10 10:20〜11:20 第8会場