第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

プログラム

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タイトル

当科での T3、 T4上顎洞扁平上皮癌の治療は1998年から2005年は浅側頭動脈からの CDGP+ 5FUに RT50Gyを併用し、 CRなら2コース目+ RT20Gy、 PR以下は手術(前期)。2006年から2012年は浅側頭動脈からの 5FUの15日間持続投与+ CBDCA+ TXTに RT40Gyを併用し、 CRなら RT30Gy±化学療法、 PR以下は手術(中期)。2013年から Seldinger法での CDGP+ TXT×3コースに RT70Gyを併用し、残存病変は手術(後期)としてきた。
2018年まで46例(前期10例、中期15例、後期21例)に動注化学放射線療法を施行し、5年粗生存率は前期60%、中期66.7%、後期85.5%。手術となったのは前期9例(90%)、中期9例(60%)、後期3例(14.3%)で、組織学的判定 Grade 3は前期1例(11.1%)、中期5例(55.6%)、後期1例(33.3%)であり、後期治療プロトコールの効果および手術適応は妥当と考えられた。

2019/05/10 9:20〜10:20 第8会場