【はじめに】国際医療福祉大学医学部は世界最大級の成田シミュレーションセンターを併設している。今回、器官別統合講義(感覚器系)の中で行われた耳鼻咽喉科領域のシミュレーション教育、学生参加型授業を中心に報告する。【授業形式】医学部2年次生を対象に行われた耳鼻咽喉科授業30枠の中の2枠(計120分)がシミュレーション教育にあてられた。また、他の2枠は聴力検査および平衡機能検査の学生参加型授業を行った。シミュレーション教育では学生は4グループに分かれ、⑴耳の身体所見、⑵鼻と口腔の身体所見、⑶頸部触診あるいは ⑷超音波装置を用いた頸部の身体所見の4ブースを順に回った。最初に英語による授業内容の説明のあと、サブグループに分かれ実習を行った。【結果とまとめ】 web上で行われた授業アンケートでは、時間が短いなどの意見もあったが学生より非常に高い評価を受けた。今後は授業内容の小修正や教育用機材の充実が必要であるが、学習意欲を高めるためにも2年次生へのシミュレーション教育は有用と考えられた。
2019/05/10 11:20〜12:20 第6会場