第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

プログラム

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タイトル

【はじめに】 Ex utero intrapartum treatment( EXIT)法は出生時に上気道閉塞が危惧される胎児に対して、帝王切開により娩出した児の臍帯を切離せずに酸素化を維持したまま胎児の処置を行う技術である。今回われわれは、出生前診断で両側頸部に巨大な嚢胞を指摘され、出生後の気道閉塞が予見された児に対して EXIT法下に気管切開術を施行した症例を経験したので報告する。【症例】母親は35歳。妊娠28週より羊水過多を指摘され前医の超音波検査で胎児の頸部に巨大な嚢胞を指摘され、当院産婦人科に紹介となった。妊娠37週2日に帝王切開後 EXIT法に移行、胎児への経口挿管を試みるも不可能であり、気管切開術を施行した。処置中の胎児の酸素化は良好に維持され、術後合併症はみられなかった。【考察】出生直後の胎児気道閉塞は児の死亡につながる重大な事象であるが、あらかじめ麻酔科、産婦人科、小児科、手術室スタッフ等と術前にシミュレーションを重ねることにより無事に同法下での処置が完遂できたものと考えられた。

2019/05/10 10:20〜11:20 第2会場