【背景】これまで咽頭扁桃・口蓋扁桃がともに高度肥大の症例群と、いずれかが高度肥大でない場合の症例群において、 adenotonsillectomy( AT)前後の AHIがどのように変化するかの検討はなされていない。【目的】 AT前後の咽頭扁桃・口蓋扁桃の大きさと AHIの間にある関係性について検討する。【対象】2014年3月〜2017年10月の期間に無呼吸を疑い当院受診し、 AT前後に PSG検査を施行した小児140名(男児99名、女児41名)を対象とした。内視鏡による咽頭所見は外来受診時に実施し、手術前後で PSGを実施した。【方法】咽頭扁桃は1〜4度( Parikh SR, 2006)、口蓋扁桃は1〜4度( Friedman M, 2004)で評価。咽頭扁桃・口蓋扁桃ともに Grade 4の群とそれ以外の群における AT前後における AHIの変化、ペアマッチ(年齢、 BMI、 AHI)させた咽頭扁桃・口蓋扁桃ともに Grade 4の群とそれ以外の群における AT前後の AHIの変化を検討した。【結果】咽頭扁桃・口蓋扁桃 Grade 4の群とそれ以外の群では、年齢、 BMI、 AHIをペアマッチさせ AT前後の AHIの変化を検討した結果、2群間には有意差はみられなかった。
2019/05/10 10:20〜11:20 第2会場