第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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頭頸部癌において頸部リンパ節転移の有無は重要な予後因子であり、治療方針の決定にも重要である。 PET/CTは頭頸部癌治療前の原発巣・遠隔転移の検索に有用とされる報告は多いが、頸部リンパ節転移の診断には CTや超音波検査が主に用いられ、 PET/CTの診断意義は不明である。また、 PET/CTの指標として SUVmaxが用いられるが、悪性と診断する明確な基準はない。今回、頭頸部癌患者の頸部リンパ節転移の診断における PET/CTの有用性を検討した。対象は2005〜2013年に大阪国際がんセンター頭頸部外科で一次根治手術を行った舌癌282例のうち、術前に造影 CT、 PET/CTを施行し、かつ頸部郭清術を併施した103例とした。各郭清領域において、術前 CTで各領域内の最大短径リンパ節を1個抽出し、各リンパ節の SUVmaxを測定した。病理学的に転移を認めた場合、その領域から抽出したリンパ節を転移陽性と定義した。各領域から描出したリンパ節と PET/CTから得た SUVmaxとの相関を retrospectiveに検討したため報告する。

2019/05/09 17:40〜18:40 第9会場