第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

プログラム

No

タイトル

UICCの TNM分類第8版において、舌癌の病期が大きく改訂された。原発巣においては、サイズに加えて DOI( depth of invasion)の概念が、転移リンパ節についても ENE( extranodal extension)の有無が導入されるようになった。これにより、新旧分類で病期が変わる症例が多数生じ、 T4a症例の減少と T3症例の増加という影響がみられた。しかし、2018年10月には第8版の訂正が行われ、サイズと DOIの関係により原発巣の病期分類がさらに変更されることとなったが、その影響は明らかではない。そこで、治療から5年以上を経過した2008〜2014年の7年間の未治療舌扁平上皮癌237例を対象とし検討を行った。旧分類では、 cT stageは cT181例、 cT2103例、 cT333例、 cT420例、 pT stageは pTis2例、 pT179例、 pT2109例、 pT327例、 pT420例であった。 N stageについては、 cN0179例、 cN126例、 cN230例、 cN32例、 pN070例、 pN120例、 pN253例、 pN32例であった。病理組織学的な再分類を行い、訂正された新分類との比較および治療成績について、後方視的に検討を加えて報告する。

2019/05/09 10:50〜11:50 第9会場