第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

プログラム

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タイトル

【はじめに】血管留置カテーテルや体内に埋め込んだ人工医療機器、悪性腫瘍、高侵襲手術後、広範囲な熱傷などの患者は真菌感染症のハイリスクグループとされている。
【対象】2011年6月~2018年6月の期間に当科で治療した頭頸部癌患者のうち血液培養で真菌が検出された症例を対象にした。
【方法】菌種、患者背景、臨床所見、治療内容について検討した。
【結果】血液培養で陽性となった真菌症例は5例あり、全例で Candida albicansであった。全例で皮下埋め込み型中心静脈カテーテルを留置されていた。 β―D グルカン陽性であったのは4例あり、1例は β―D グルカンを未測定であった。真菌性眼内炎は5例中2例に認め、1例に真菌性脊髄炎を認めた。初回抗真菌薬は MCFGが3例、 FLCZが2例であった。カテーテルは全例で抜去した。5例中4例は半年以内に腫瘍の進行により死亡した。

2019/05/09 17:40〜18:40 第7会場