第120回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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小児の閉塞性睡眠時無呼吸は、その原因として口蓋扁桃肥大、咽頭扁桃肥大によるところが大きく、その肥大した組織を切除するために、口蓋扁桃摘出術を行い、ベックマン輪状刀、 La Force式アデノトームを用いたアデノイド切除術が行われてきた。しかし、アデノイド切除に関しては、従来の方法では、アデノイドをしっかりと取り切れないという欠点があった。そこで今回われわれは、マイクロデブリッダーを用いたアデノイド切除術を行い、従来の術式との睡眠パラメーターなどの比較検討を加えた。対象はマイクロデブリッダーによる手術法で行った35例。従来の手術法で行った27例で、両群とも年齢、 AHI、カウプ指数をマッチングさせた。全例に対して術前・術後で PSGを行い、 AHI、 L―SpO2を各群間で比較検討した。内視鏡下にマイクロデブリッダーを用いて確実にアデノイドを切除することで、アデノイド残存の可能性を減少させ、 AHIのよりよい改善を求めることが可能となった。今回、手術の勘所もビデオとともに供覧する。

2019/05/09 10:50〜11:50 第3会場