第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

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当科は山形県最上地域唯一の総合病院の耳鼻咽喉科として最上二次医療圏の耳鼻咽喉科の入院が必要な症例を受け入れてきた.当地域の手術は当科の手術といっていい状態である.
扁桃手術は耳鼻咽喉科医師にとって,手術入門術式の一つであります.しかし,その手術手技には切開,剥離,カウンタートラクション,縫合結紮など手術の基本手技がつまっている.さらに,癒着の強い症例では高度な手技も求められ,熟練した医師にとっても油断できない術式ともいえる.このような理由から新人耳鼻咽喉科医師教育には非常に手頃な術式であるといえる.実際にも行われてきた.
かつては,術者以外よく見えない手術であり,件数をこなして上達していった.しかし,現在当地域は,全国平均よりはるかに少子高齢化が進行しており,扁桃手術が減少傾向にある.そこで当科では件数を補うために,できるだけ内視鏡システムで手術を記録し,術中に直接指導を行っている.
今回当院の記録に残る限りの扁桃手術をまとめ,その時々の主に扁桃摘出を担ってきた医師の手術習得度について,手術件数,手術時間,全身麻酔を要する止血術件数等を指標に現在と過去を比較してみた.内視鏡での術中直接指導が扁桃手術件数が減る中で術者に質の維持に貢献できているかを検討した.文献的考察を含め報告する.

2016/06/24 13:50〜14:26 P45群

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