第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

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愛知医科大学病院は平成26年5月9日に新病院が開院しました.それと同時に新しい外来患者案内システム(以下はNAVITと省略)を導入しました.NAVITとは診察室までの案内・診察状況,順番や会計終了のお知らせを文字,音,振動で知らせる,患者一人一人がもつ連絡用携帯端末です.従来,患者は診察室の待合室から離れることができませんでしたが,NAVITを携帯していただくことにより待合室にしばられることなく,院内の図書室,コンビニエンスストア,コーヒーショップ等で過ごすことが可能となり,診察待ちに対する心身のストレス軽減につながります.当院がNAVITを導入した理由としては,1.患者からの診察順番・時間の問い合わせが多く中断が多いこと,2.患者から,名前(個人情報)で呼びこみをして欲しくないといわれること(プライバシーの問題),3.診察時,患者が不在で探し回らなければならず,診察効率が悪いこと,4.待合室が話し声や呼び出し音,呼び出しの声などで騒がしいこと,5.各科で待合室を個々にとらなければならず病院施設のレイアウト設計に制限があること,などがあげられます.上記を改善し,患者と医療従事者の双方が「待ち時間を有効活用」することを目的に導入されたのが,当院独自のNAVITです.新病院になり1年以上が経過し,患者,職員のNAVITに対する評価を整理したところ,97.2%の患者さんが「便利」だと感じているとの結果を得ました.また,職員からは,「待ち時間に対するクレームや問い合わせが減少した」「患者の呼び込みがスムーズ」などの好意的な意見がでています.今回は当院独自のNAVITの紹介と,特に耳鼻咽喉科でのメリット,今後の展望について紹介します.

2016/06/24 13:50〜14:26 P45群

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