第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

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経験した.
症例:28歳男性.
主訴:右前頸部腫脹.
既往歴:特記なし.
現病歴:20xx-1年夏より右前頸部に腫脹を自覚.疼痛等はみられず,経過を見ていたが改善なく,20xx年1月近医耳鼻咽喉科を受診.甲状腺右葉腫瘍が疑われ,当院紹介となった.
現症:甲状腺右葉に,母指頭大の表面平滑な硬い腫瘍を認めた.頸部には明らかなリンパ節腫脹は認めなかった.採血では甲状腺ホルモン,サイログロブリン,抗サイログロブリン,抗TPO抗体は正常範囲内であった.超音波下に細胞診を2回施行したが,いずれも疑陽性であった.20xx年5月全身麻酔下に甲状腺右葉摘出術を施行した.術後病理結果は主体は髄様癌であるが,calcitoninとthyroglobulinを共染する細胞を含むとの結果であった.現在外来にて経過観察をおこなっているが,再発なく経過している.本症例について,若干の文献的考察を加え,報告する.

2016/06/24 13:50〜14:20 P41群

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