第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

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【はじめに】扁桃周囲膿瘍は耳鼻咽喉科の日常診療でよく経験する疾患であるが,ほとんどは成人例で,小児の報告は少ない.今回われわれは,過去5年間に当院で経験した3例の小児扁桃周囲膿瘍について文献的検討を加えて報告する.
【症例1】5歳,男児.1週間前から咽頭痛,発熱あり,徐々に経口摂食困難となったため,当院救急外来受診.右口蓋扁桃の著明な腫脹,CT検査にて右扁桃周囲膿瘍を認めた.同日,入院のうえ,局麻下に切開排膿を行った.抗生剤の点滴を行い,第6病日に軽快退院となった.
【症例2】10歳,男児.3日前から咽頭痛が出現,経口摂食困難,軽度の開口制限あり,当科を受診した.左口蓋扁桃周囲の腫脹を認めた.局麻下での処置に協力が得られなかったので,入院のうえ,抗生剤の点滴を行った.腫脹は徐々に軽快し,第5病日に退院した.その後,待機手術として,口蓋扁桃摘出術を行った.
【症例3】12歳,男児.前日から咽頭痛,発熱あり,当科受診となった.左扁桃周囲の著明な腫脹を認め,同日入院のうえ,局麻下に切開排膿を行った.抗生剤の点滴を行い,第7病日に軽快退院となった.

2016/06/24 13:50〜14:44 P37群

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