第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

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下咽頭は食道と連続する臓器であり,2領域にまたがる病変や同時重複病変を認めた場合,他科との連携が重要である.今回,下咽頭進展を認めた食道癌肉腫症例に対し,外科と合同で手術を施行した症例を経験したので報告する.
症例は73歳男性.主訴は嚥下耳違和感で数ヵ月の経過を経て当院外科受診,咽頭病変の評価,合同手術の相談目的に当科受診となった.画像検査上病変は下咽頭から胸部上部食道にかけて長さ12 cm,最大径5 cmで喉頭腔を圧排していたが,鼻咽喉ファイバー検査上気道は保たれていた.また所属リンパ節腫大を認めなかった.外科と合同で下咽頭喉頭摘出,食道全抜去,胃管つり上げによる咽頭食道再建,両側頸部郭清,縦隔リンパ節郭清を施行した.
本症例の病理組織検査結果を含めた経過について,文献的考察を加えて報告する.

2016/06/24 14:26〜15:02 P28群

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