第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

プログラム

No

タイトル

アレルギー性鼻炎治療の中心は薬物療法であり,第2世代抗ヒスタミン薬を中心とした初期療法や軽症例に対する治療,また中等症以上は病型に応じて作用機序の異なる薬剤の併用療法が勧められている.手術療法は,重症以上の鼻閉型で鼻腔形態異常を伴う症例で推奨の治療となっているが,実際の臨床現場では,学業や職業上の理由などで定期通院が困難である患者や,妊娠や出産で長期の薬物療法を希望しない患者などは手術的治療が適している場合もある.そして,術式も非観血的治療であるレーザー治療が全国的に広く行われ,さらに内視鏡の発展とともに後鼻神経切断術を中心に観血的手術も多く報告されるようになり,当科においても粘膜下下鼻甲介骨後鼻神経合併切除術として有効性を報告している.
今回私共は,2014年10月から2015年12月までに当院を受診し,CO2レーザーを用いた下鼻甲介粘膜焼灼術および粘膜下下鼻甲介骨後鼻神経合併切除術を施行した患者約40名に対して治療効果に関する検討を行った.方法は,患者のアレルギー背景,重症度を調査し,手術治療による効果を,2015年度スギヒノキ花粉飛散期に症状をアレルギーガイドラインに従って,自覚症状の改善度,薬物症状スコアを測定し,鼻腔通気度検査などを用いて評価したので報告する.

2016/06/23 17:30〜18:06 P19群

操作