第78回 耳鼻咽頭科臨床学会 総会・学術講演会

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深頸部膿瘍は一般的に抗生剤投与と切開による排膿ドレナージが行われる.抗生剤の普及により減少してきたとされるが,重症化すると生死に関わる状態に陥ることがあり,迅速な診断・適切な初期対応が求められる.また,深頸部膿瘍を考えるうえで,筋膜と間隙が重要である.筋膜間の潜在的な間隙が,炎症が進展してゆくルートになるためである.
2010年8月~2015年9月までに当科にて入院加療を行った深頸部膿瘍は計27例であった.抗生剤投与・局所穿刺・小切開を行った保存的治療群は16例,頸部外切開を行って排膿した侵襲的治療群は11例であった.これらの症例について,性別,年齢,原因疾患,起因菌,膿瘍の存在部位,合併症の有無,入院期間などについて検討した.なお,咽頭収縮筋内に留まる扁桃周囲膿瘍単独例は除外としている.

2016/06/24 9:50〜10:40 第3会場

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